サファリ・P第11回公演『悪童日記』
東京公演
原作:アゴタ・クリストフ『悪童日記』(ハヤカワ文庫)堀茂樹 訳
脚本・演出:山口茜
出演:芦谷康介、佐々木ヤス子、達矢(以上 サファリ・P)、辻本 佳、森 裕子(Monochrome Circus)
ご観劇の方へ
今公演では作品中に以下の内容を表現するセリフと間接的な性表現が含まれています。
その際には俳優同士の身体接触はございません。
- 性暴力
- 未成年者への身体的暴力
- 児童虐待
- レイシズム(人種差別)描写
- ゴア(グロテスク)描写
また、作品中の音響効果として「爆発音」を使用する演出や、 大声で怒鳴る演出がございます。
以上のことから、観劇についてご不安やご相談がありましたら、お気軽に制作部までご連絡ください。
該当箇所の内容を事前にお伝えするご用意のほか、もしものためにご退席しやすいお席を指定するなど、お客様が安心してご観劇いただける環境をご提供できればと考えております。
ご不明点やお問い合わせは下記よりご連絡ください。
『悪童日記』制作部
https://stamp-llc.com/contact
TEL:03-4213-4290 (合同会社syuz’gen 平日10:00-18:00)
ちらし/Flyer
Story
幼い双子は日ごとに激しさを増す戦争から逃れるため、住み慣れた家とお母さんから離れ、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開する。戦争によって炙り出された人々の浅ましい言動から己の心身を守るために、双子は様々な訓練を行い、日記をつける。その日記には、感情を定義する言葉を排除し、事実の忠実な描写に留めるというルールがある。
Comment
再演のたびに新たな課題がやってくる。
それがサファリ・Pにとっての『悪童日記』です。
今回は、瞑想をキーワードにリクリエイションしてみたいと思っています。
この「悪童日記」という小説は、主人公の双子の日記という形をとって話が進みます。主人公の双子は最初に、何か思考や感情が浮かんだときに、それを毎日記す日記の中に取り込まないことを宣言します。そのことを小説の最初に前提として知らされる私たちは、読書=日記を読むことを通して、文字として書かれている「真実」の奥に、双子の思考や感情を、おそらくそれが文字として記されている以上に強く感じるという体験を得ます。
今回はそれに倣って舞台を作る私たちもまた、稽古の段階から同じように、稽古の中で、出演者が各々の呼吸に集中し、演技によって立ち現れる感情や思考を表現しないという作業をより意識して繰り返してみたいと思います。それを私たちは瞑想と呼ぶことができるのでしょうか。そしてそのことで、観客は果たして、演者の思考や感情に、それを表現した場合よりも強くフォーカスすることができるのでしょうか。
文体の舞台化、愛とは何か、に引き続き、新たに設定されたこの「瞑想」という視点からつくられる新しい『悪童日記』を、お楽しみに。
山口茜
松井 周(サンプル主宰・劇作家・演出家)
サファリ・Pの『悪童日記』では、言葉のみでなく、空間や身体、陰影や沈黙、時間の緩急によって、あらゆることが語られていた印象があります。
ここはどこなのか? この人たちのやりとりは温かいのか、冷たいのか。この状況は明るいのか、厳しいのか。
さらに言えば、ある人が背負ってきた歴史や思想や信仰のようなものはどうなっているのか?
何年経ってもあの、手のひらが汗ばむような、ヒリヒリした印象が体感として残っています。
その体感が、非常時に自分ならどうするか?という問いを突きつけてくるのです。
再演、とても楽しみです。
北村紗衣(英文学者)
アゴタ・クリストフ作の小説『悪童日記』は、とてもふしぎで不穏な作品です。いかにも小説らしい語り口が醍醐味のこんな話をちゃんとした芝居にできるのかな…と思っていたのですが、原作の風味をしっかり残した、生き生きした舞台作品になっています。シンプルでミニマルな舞台から醸し出されるなんともいえない乾いた感触は原作そのものだと思います。
ピンク地底人3号(劇作家)
僕の知ってる演出家の山口茜さんは、とにかく稽古が好きで、ずぅっと稽古している人。
まず大きな「問い」を立て、その「問い」を稽古場で細分化していき、俳優と共に小さな「答え」を探していく。
すると最終的には大きな「答え」に辿り着きそうなものだけれど、やっぱり演劇に「答え」はなく、とりあえず本番という名の「結果」を見て、また「問い」が立てたくなる。
だから何度も何度も『悪童日記』を再演できるのでしょう。
今回の「キーワード」は「瞑想」ということで、俳優が呼吸するたびに、舞台上が「無」に近づいて、いつの間にか、その「無」の中に客席にいたはずのお客さんがいる……みたいな感じになるんでしょうか。
いや、違うかも……
うーん…また難しいことやろうとしてる…!
新しい『悪童日記』、僕も皆さんと一緒に楽しみに待ちたいと思います。
Review
Tokyo
東京公演
公演スケジュール
2025年12月19日(金)~21日(日)
- 19日(金)19:00 ◆
- 20日(土)13:00
- 21日(日)13:00 ★
- ※受付開始・開場は開演の45分前、舞台説明会は開演10分前から
- ◆=ポストトークあり
- ★=音声ガイド実施
[ポストトークゲスト]
松井周(サンプル)
会場
すみだパークシアター倉
- 住所:
- 東京都墨田区横川1丁目1−10
- URL:
- https://theater.sasayacafe.com/
チケット
全席自由席 税込
一般早割(10月31日までの購入者):4,000円
一般:4,500円
U18:1,000円
障がいのある方とその介助者:2,500円(同伴の介助者一名無料)
当日券 各券種より+1,000円
- *未就学児入場不可
- *U18(18歳以下)は公演当日に生年月日が分かるものを提示してください。
- *障がいのある方とその介助者チケットは、障害者手帳等をお持ちの方がご購入いただけます。身体障害者手帳、療育手帳、精神保健福祉手帳のいずれかを当日に受付でご提示ください。また、ご同伴の介助者一名まで無料になります。
- *車いすで観劇をご希望の方はチケット予約時にお知らせいただくか、『悪童日記』制作部までお問合せください。
- *入場券の整理番号は当日受付順となります。
チケット取り扱い
- Peatix
- Peatix
お問合せ
『悪童日記』制作部
- TEL:
- 03-4213-4290 (合同会社syuz’gen 平日10:00-18:00)
- MAIL:
- https://stamp-llc.com/contact
- Web
- https://stamp-llc.com/
Accessibility
鑑賞アクセシビリティ
- 舞台上字幕(日英・全公演)
- セリフのほか、物語の理解に必要な音情報を舞台上に表示します。劇中の音楽については字幕に含まれておりません。音情報をご希望の方は、『悪童日記』制作部までお問合せください。
- 上演台本の事前貸出(無料・PDF)
- 上演台本(PDF)の事前貸出を行います。上演台本データは、各公演の公演終了日まで閲覧いただけます。ご希望の方は、チケット購入時にお知らせいただくか、『悪童日記』制作部までお問合せください。
- 音声ガイド(無料・21日(日)13:00の回)
- 舞台上の視覚情報をリアルタイム音声で伝えるシステムです。ご希望の方は、チケット購入時にお知らせいただくか、『悪童日記』制作部までお問合せください。
- 舞台説明会(無料・全公演)
- 舞台美術などの視覚的な情報や、登場人物やストーリーのポイントなどを、開演10分前からご説明します。どなたでもご参加いただけます。
車椅子をご利用の方、盲導犬をお連れの方など、ご来場、ご観劇に関して心配事やサポートの必要がある方は、『悪童日記』制作部までご相談ください。
Credit
クレジット
原作:アゴタ・クリストフ
翻訳:堀茂樹
脚本・演出:山口茜
出演:芦谷康介、佐々木ヤス子、達矢(以上 サファリ・P)、辻本 佳、森裕子(Monochrome Circus)
作曲:増田真結
舞台美術:夏目雅也
照明:池辺茜
音響:森永恭代
映像:竹崎博人(creative studio Flat box)
映像オペレート(名古屋・東京公演):飯阪宗麻(NOLCA SOLCA Film)
衣裳:佐々木ヤス子
舞台監督:大鹿展明
舞台監督(東京公演):扇陸
演出助手:村田瞳子
宣伝デザイン:山口良太 (slowcamp)
日英翻訳:柴田惇朗
宣伝写真・配信用映像撮影:中谷利明
字幕制作:合同会社syuz’gen
バリアフリー日本語台本制作:宮本晶子(合同会社syuz’gen)
制作:古川真央、平野みなの、河村美帆香、川勝俊輔(合同会社syuz’gen)、合同会社stamp
主催:合同会社syuz’gen、合同会社stamp

- ・本事業は、障害の有無や、言語・文化の違いを超えて、誰もが楽しめる東京を目指すキャンペーン「オールウェルカムTOKYO」に協力しています。
- ・本事業の鑑賞サポートは、「東京文化戦略2030」の取組「クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー」の一環でアーツカウンシル東京が助成しています。
助成:アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成/東京芸術文化鑑賞サポート助成】
後援:ハンガリー大使館、リスト・ハンガリー文化センター、在日スイス大使館
D’après Le Grand Cahier d’Agota Kristof © Editions du Seuil, 1986 The theatrical rights licensed through Hayakawa Publishing, Inc.
お問合せ
- 主催:
- 合同会社stamp
- TEL:
- 03-4213-4290 (合同会社syuz’gen 平日10:00-18:00)
- MAIL:
- seisaku@stamp-llc.com
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原作小説『悪童日記』翻訳者 堀 茂樹氏よりメッセージ
サファリ・Pによる『悪童日記』再演(2025)に寄せて