山口 茜Akane Yamaguchi

Photo by 大西二士男/STAGE SQUARE

劇作家、演出家。合同会社stamp代表社員。

1977年3月5日、京都市生まれ。役者がやりたくて小劇場で演劇を始めたのですが、劇作に手をだし、演出に手を出し、プロデュースに手を出し、とやっていくうちに役者には戻れなくなりました。

劇作では、書きたいことがかなりはっきりとあって、トリコ・Aというプロデュースカンパニーで日々、その舞台化のために実験中。その「書きたいこと」というのは、私の中の、人を喰おうとする部分の異化のための作業。言葉で物語を立ちあげる、いわゆるストレートプレイを中心に活動しています。

また2015年よりサファリ・Pという固定のメンバーを有するカンパニーを主宰しております。サファリ・Pは現段階では小説や戯曲を元に、セリフ劇ではなく、身体表現に重心を置きパフォーマンスで世界を立ち上げることを得意としています。脚色と演出を担当してはいるものの、所属メンバー全員がその立場を乗り越え、作品の結実のために働きかけることをモットーとしているので、山口にとってはやはり言語化の訓練の場でもあります。

いずれも、今持ってるものは出し切って創作していく所存です。ぜひお付き合いください。

Recent Works

【専門家交流事業】
国際交流基金(JF) 令和7年度舞台芸術専門家派遣事業(共催:YPAM)シンガポール派遣アーティスト
派遣期間:2025年9月24日(水)~29日(月)
【コラム執筆】
ACCジャーナル「劇場と演劇」
【脚本執筆】
瀬戸内国際芸術祭参加 
瀬戸内少女歌劇団 瀬戸内物語ー大島編
【脚本執筆】
2025年度神戸文化ホール開館50周年記念事業
「流々転々」

Profile

山口 茜(梶川 茜)
劇作家、演出家。合同会社stamp代表社員

経歴

1997年
京都の野外劇団に役者として入団
1999年
「魚船プロデュース」を設立し、作・演出を担当(7作品上演)
2002年
団体名を「トリコ・A」と改称し、固定メンバーでの活動を開始
2003年
京都芸術センターセレクションに選出、上演
2005年
東京国際芸術祭リージョナルシアターに参加
2007年
文化庁新進芸術家海外留学研修制度研修員としてフィンランドに2年間滞在、フィンランド国立劇場にて研修
フィンランド国立劇場(ヘルシンキ)にてJuha Mäkela演出『VEDEN HOUKUTUS(日本語:誘ふ水)』中の1作品として『豊満ブラウン管』(劇作担当)を上演
2010年
帰国後、第一作としてトリコ・Aプロデュース『クリスチネ』を上演
2010年~
龍谷大学 国際文化学部 非常勤講師
2015年
アトリエ劇研アソシエイトアーティストに就任(~2017年)
利賀演劇人コンクール2015に参加したメンバーで「サファリ・P」を立ち上げ
2016年
セゾン文化財団シニアフェローに選出(~2019年)
2017年
合同会社stampを設立
2017年
サファリ・P 第2回公演『悪童日記』を京都・東京・松山にて上演
2019年
コソボ共和国の演劇祭FEMART Festival 7th、瀬戸内国際芸術祭2019にて『悪童日記』を上演
2021年~
メニコンシアターAoi(名古屋市)芸術監督に就任

受賞歴

2003年
第10回OMS戯曲賞大賞 受賞(『他人(初期化する場合)』)
2007年
若手演出家コンクール2006最優秀賞 受賞(『豊満ブラウン管』)
2012年
文化庁芸術祭新人賞 受賞(『ROUVA』)
2013年
龍谷奨励賞 受賞
2015年
利賀演劇人コンクール優秀演出家賞一席 受賞(『財産没収』)
2022年
第一回関西えんげき大賞 優秀賞 受賞(『透き間イスマイル・カダレ「砕かれた四月」より』)
2024年
第1回「日本みどりのゆび舞台芸術賞」選考委員賞 受賞(『そして羽音、ひとつ』)
2024年
第三回関西えんげき大賞 優秀賞 受賞(『悪童日記』)

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