サファリ・P

2015年7月、利賀演劇人コンクール2015にて『財産没収』(作:テネシー・ウィリアムズ)を上演。優秀演出家賞一席を受賞。メンバーは芦谷康介、達矢、佐々木ヤス子、池辺茜、森永恭代、山口茜の6名(2022年9月現在)。パフォーマー(俳優・ダンサー)・技術スタッフ(照明・音響)・演出部からなる劇団。
これまでは、主に既成戯曲・小説から作品を立ち上げてきた。物語に底流する作者の生い立ち、時代背景などを重視してテキストを紐解き、その中から選び抜いた最小限のテキストを抽出。パフォーマーに俳優とダンサーが混在していることを活かし、身体と最小限の舞台美術、最小限のテキストのみを使用し、文字だけで立ち上がっていた原作世界の、意外な、しかし間違いなくそこにある要素を立ち上げることを得意とする。

Next Stage

サファリ・P第10回公演
『悪童日記』

何かを盗みたい時は、最初に必ず、信用してもらうんだ

サファリ・Pが上演を重ねてきた『悪童日記』を、2024年、新たなキャスト、台本、演出で5年ぶりに再演します。
本作は、母と離れ祖母のもとに疎開した幼い双子が、戦争によって炙り出された人々の浅ましい言動から己の心身を守るために、自らを鍛え上げる物語です。小説は双子の書いた日記という形で進行します。サファリ・Pは、この日記に書かれた物語を舞台化するのではなく、双子によって、感情を排除され事実のみを簡潔に記された日記の文体そのものを舞台化することで、日記には決して記されなかった双子の感情を舞台上に再現します。

THEATRE E9 KYOTO
4月12日(金)~16日(火)

原作:アゴタ・クリストフ『悪童日記』(ハヤカワ文庫)
翻訳:堀茂樹
脚本・演出:山口茜
出演:芦谷康介、佐々木ヤス子、達矢(以上 サファリ・P)、大熊隆太郎(劇団壱劇屋)、藤井颯太郎(幻灯劇場)
スウィング:谷美幸(劇団壱劇屋)

終了しました

サファリ・P 第9回公演『透き間』

透き間が、口を開けて、私たちを飲み込もうとしている

新たな切り口で脚本・演出が練り直され、初演から生まれ変わった “リクリエーション版“! アルバニアを代表する作家イスマイル・カダレの小説『砕かれた四月』を下敷きにしたサファリ・P固有のスタイルを駆使した身体、音、光、美術、身振りのアンサンブル作品

[愛知公演]
日程 2023年5月14日(日)メニコン シアターAoi〈トライアルイベント〉

[大阪公演]
日程 2023年5月20日(土)~22日(月) インディペンデントシアター 2nd

上演台本・演出:山口茜
作曲:増田真結
出演:芦谷康介、佐々木ヤス子、達矢(以上 サファリ・P)、F.ジャパン(劇団衛星)、森裕子(Monochrome Circus)、山田蟲男(突劇金魚)

終了しました

サファリ・P 第8回公演
『透き間』イスマイル・カダレ『砕かれた四月』より

上演台本・演出:山口茜
作曲:増田真結
振付:足立七瀬

出演:高杉征司/芦谷康介/達矢/佐々木ヤス子(以上、サファリ・P)/大柴拓磨

"名も声も姿も残らなかった人々の語る戦争" に耳を傾ける
サファリ・Pの新作演劇公演 2都市ツアー

[京都公演]
日程 2022年3月4日(金)~5日(土)京都府立文化芸術会館

[東京公演]芸劇dance
日程 2022年3月11日(金)~13日(日) 東京芸術劇場 シアターイースト

Member

  • 芦谷康介Ashiya Kosuke
    芦谷康介
    [俳優]
    大阪府出身。京都造形芸術大学卒業。大学時代より演劇活動を始め、これまでに京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター上演実験シリーズvol.22『聞こえる、あなた?-fuga#3』(作・演出/太田省吾)、『イキシマ breath island』(作/松田正隆 演出/松本雄吉)、木ノ下歌舞伎『三番叟』 (演出/杉原邦生)、ソノノチ『風景によせて』、「みんなの劇場」こどもプログラム『かむじゆうのぼうけん』シリーズなどに出演。
  • 達矢Tatsuya
    達矢
    [ブレイクダンサー]
    世界一を決めるブレイクダンスの大会『Battle of The Year』その日本大会において2008年 2位・2010年 2位の成績を収める。世界最大のストリートダンスコンテスト『JAPAN DANCE DELIGHT』各地の予選を勝ち上がり2009年. 2010年ともにFINALISTに選ばれる。
    現在はダンスだけでなく、様々な舞台へと活動の場を広げている。
    ノンバーバルシアター『ギア』にレギュラー出演中。
  • 佐々木 ヤス子Sasaki Yasuko
    >佐々木 ヤス子
    [俳優]
    神戸大学卒業。在学中より演劇活動を開始。
    2017年に、シンガポールにて一人芝居を上演するなど、国内外問わず活動の幅を広げる。「エミィ賞グランプリ」にて作品賞を受賞し、コメディエンヌとしても評価を受ける。ノンバーバルシアター「ギア-GEAR-」にレギュラー出演中。
  • 池辺茜Ikebe Akane
    [照明]
    大阪府出身。大阪芸術大学舞台芸術学科照明コース卒業後、大阪や京都の小劇場を中心に活動。主に演劇の照明を手がける。
    現在2児の母。
  • 森永恭代Morinaga Yasuyo
    [音響]
    高校演劇部、大学放送局サークルを経て2005年頃より京都、大阪を中心に舞台音響として活動。
  • 山口茜Yamaguchi Akane

    Photo by 大西二士男/STAGE SQUARE

    [劇作/演出]
    2003年第10回OMS戯曲賞大賞受賞、2007年若手演出家コンクール2006最優秀賞受賞、2007〜2009年文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてフィンランドに滞在。2012年文化庁芸術祭新人賞受賞。2013年龍谷奨励賞受賞。2015年利賀演劇人コンクール優秀演出家賞一席受賞。2015年よりアトリエ劇研アソシエイトアーティスト。2016年よりセゾン文化財団シニアフェロー。

Social Networks

Share