利賀振り返りメモ

利賀演劇人コンクールを終えて、結果まで待って、やっと次の事を考えられる頭になった。
ので振り返りだけしておきたい。

20代の頃から利賀に行きたかった。
でも独りで行く勇気はなかった。
当時一緒にやっていた人たちに持ちかけてみるも、反応鈍し。
心の中でいつもうずうずしていた。

やっと応募できて、幸運にも審査をして頂ける事となった。

利賀に下見で行ったとき、ここは私の場所だ、と感じた。
それは多分、過去に和知という限界過疎地域で過ごし、演劇を上演させて頂いた時間のおかげだと思う。
場所に飲み込まれる感じは無かった。
道端に生えている野草が、和知のものとほとんど同じだったからかも。

それに、下見に行った時点で既に一ヶ月稽古を重ねていた。
その上で劇場を見学できた事は大きかった。
その時点ではまだパターンは掴めていなかったけど、
そこに立つ高杉さんやまっちゃんやえみちゃんを想像する事ができた。

稽古場の事も大きい。
私が今京都で一番好きな稽古場、左京東部いきいき市民活動センターで稽古を重ねる事ができた。
窓をあければ山がすぐそこにある、これも利賀とほとんど変わらない環境に思えた。
下界と一度以上気温差があって、涼しくて。

そこにほとんどいつもいた松本すくちゃんの影響も大きい。
まだ一才半のすく、私達の心をつかんで離さなかった。
彼女の行動で稽古が遮られる事が嫌ではなかった。
むしろ私達の太陽だった。

公開リハーサルを提案してくれたスペースイサンのディレクター、田辺さんにも感謝。
あの時間があって、作品をもう一つ上に持って行く事ができた。
観に来てくださった皆様にも本当に感謝。

そして、当たり前だけど粘り強く稽古に付き合ってくれたキャストとスタッフ。
高杉さんもまっちゃんもえみちゃんもしえちゃんも、自身の不安よりも優先して演出の核の所を突き詰めて一緒に考えてくれて、茜ちゃんとキョロさんと下野君は魅せる為の仕上げに粘り強く付き合ってくれて、当日は青木さんの立ち振る舞いで随分助けられた。〈かじーも公開リハーサルでのぶっつけ本番の照明オペ、よっしー照明仕込み、ありがとうね〉

誰一人欠けてもこの作品は仕上がらなかったと言える。

財産没収本番前

この結果はどう考えても私の成果ではなく、私の仲間達のものだ。
の反面、

思い知らされた事。
圧倒的なものを創る余地がまだまだ沢山あったという事。
学ばせてもらってばかりだったという事。

悔しさばかりが残る、
こんな時ぐらい喜びたいと思いつつ、
悔しさばかりが残る。というのが正直なとこ。

ただ、
なんだかこのところ「前へ向かう」という部分を担う心が疲弊していたんだけど、
その疲れは取れた。
いや、疲れていると思っていたけどそうではなくて、
動機が弱っていたのかもしれない。

いっぱい悔しい思いをさせてもらって、
がっつり前を向く事ができた。

ひゃー
悔しいんだけど、
自分がまた再び前を向けた事が今は嬉しくもあるのだ。
心はコントロールできないからな。

とにかく最低限の結果は残せた。
次に行きます。
む!
財産没収舞台写真1