高杉と往く「財産没収」2018 稽古の旅②

 稽古する。飯食って、クソして、寝る。それを幾度か繰り返していたら、アッと言う間に明日から小屋入り。早い! 光陰矢の如し! 「矢」と言えば「達矢」くん。ブレイクダンサーだが、いろんな表現形態に興味を持っていて、お芝居も気に入ってくれている。私にトーマスやウィンドミルといったブレイクダンスの技も教えてくれる。教え方の特徴は「飴」と「チョコ」。ずっとべた褒め。ダメだよ、達矢くん、虫歯になっちゃうよ! 達矢くんの「飴」や「チョコ」を求めて、最近では佐々木ヤス子さんもウォーミングアップに達矢presentsブレイキング講座を取り入れた。私の視界の端っこでクルクルと回っている。っていうか、うまいな、佐々木ヤス子! クルクルしてるやん、クルクル!?

佐々木「ちょっと気持ち悪いです・・・」

三半規管は弱いようだ。

 

 どうも舞台が小さい気がする。ちょっと動いたら人にぶつかるし、振り返れば壁・・・絶対に前回公演より縮小されている。舞台監督の浜村くんに詰め寄る私。前回と全く一緒だと舞台図を見せる浜村くん。腕を組む二人。沈思黙考。結論が出た。

「達矢くんがデカいんだ!」

な訳あるか!
確かに初演・再演に出演した松本くんは小さかった。だとしても、だ。

いや、やっぱりこいつがデカいんだ・・・

 佐々木ヤス子さんが歩いている。それはもう歩いている。あとをつけてみる。ストーキングではない。共演者にストーキングはしない。いや、共演者以外にもストーキングはしない。私はストーキングをしないタイプの人間だ。信じるかどうかはあなた次第だ。彼女があまりに完璧なので化けの皮を剥がしてやろうとつけている。芝居はうまい、セリフもすぐに覚えてくる、演出の言葉への反応も抜群、ユーモアがある、人の意見はいったん受け入れる、性格がいい、笑顔が素敵 etc.etc これは達矢くんにも共通のことだ。なんだ、この二人は。一緒にいると俺の浅ましさが際立つではないか!? マジ、天使かよ!? いや、そんなはずはない。人間とは生まれながらにして罪を背負っているのだ。生きていること、それ自体が罪悪なのだ! おっ、芸術センター北館の建物と壁の隙間に入っていくぞ。これはとんでもない秘密があるに違いない。架空請求の証拠を隠しているのか!? 悪口を吐き出す穴を掘っているのか!? ジリジリと距離を詰める。思い切って飛び込んでみる。

高杉「キョキョキョキョキョッ! 人間なんて一皮むけば皆一緒よ〜!」

彼女は猫にエサをやっていた・・・
根本的に違うのだ、俺と彼女は。優しいんだ、本当に。マジリスペクト。

そんなこんなで絶賛稽古中! 
みなさんのご来場をお待ちしております!