つながる演劇プロジェクト2019 開催します!

もはや夏の恒例行事となってきた「つながる演劇プロジェクト」。
第三回となる今年も豪華な講師陣にお集まりいただきました。
高石と茨木で開催します。
何がすごいって無料なのです!!!
この講師の顔ぶれで!!!
中学生・高校生が対象です。
奮ってご応募ください。

 

つながる演劇プロジェクト2019 〜中・高校生のための演劇ワークショップ〜

【高石】2019年 8月  6日(火)、7日(水)、8日(木)、9日(金)
【茨木】2019年 8月13日(火)、20日(火)、21日(水)

参加費:無料(要申込)

対象:中学生・高校生

①素材としての自分を知ろう!(すべての日程 10:30 ~ 12:30)
 シアターゲームなどを通じて「失敗歓迎!」なカラダとココロになろう!
 講師:はせなかりえ、大熊ねこ 他
 定員:20 名程度 
<参加条件>高石(8月6~9日4日間)、茨木(13日・20日・21日3日間)それぞれ通して参加できる方優先。
      難しい方はご相談ください。
      

②相談カフェ(13:00 ~ 15:00)
 演劇創作に関わるプロになんでも質問!気軽におしゃべりしてみよう!
8月 8日(木)石田光羽(照明)
  9日(金)八木進(音響)
  3日(火)松本謙一郎(美術)
  20日(火)山口茜(脚本家)
  21日(水)鷲尾華子(衣装)
定員:20 名
<参加条件>なし。どなたでもお気軽に!

③相談カフェ特別編vol.1  ~「伝える仕事」に触れてみよう!
8月6日(火)若旦那家康(制作)&山口良太(デザイナー)
俳優、演出、照明、音響、舞台…みんなでつくる演劇作品はそれを楽しんでくれるお客様がいて完成します。お客様に作品があること、その見どころを「伝える」ことは制作やデザイナーが担っています。どうしたら、観て欲しいお客さんに伝わるのか、一緒に考えてみましょう。
定員:20 名
<参加条件>なし。どなたでもお気軽に!

④相談カフェ特別編vol.2
8月7日(水)高杉征司(俳優)
同じ台本を使っていても、演じる人が変わると、演出が変わると、全く違った作品が立ち上がります。チームに分かれて体験してみましょう。
定員:20 名
<参加条件>なし。どなたでもお気軽に!

⑤表現の引き出しを増やそう!演出編(15:30 ~ 18:30)
 プロの演出家ってどうやって演出しているの?ちょっと体験してみよう!
8月9日(金)志賀亮史(百景社)
 13日(火)河井朗(ルサンチカ)
 20日(火)野村眞人(劇団速度)
定員:1 日 4 グループ程度
<参加条件>演出をしてもらいたい 1 シーン(5 分程度)を発表できるグループ及び個人。
      7 月末までに台本を提出してもらいます。

⑥表現の引き出しを増やそう!ダンス編  
8月8日(木)康本雅子(ダンサー、振付家)
ダンスは身体を使ってるだけで、演劇は言葉を使ってるだけで、どちらも言語であることには違わないように思います。でも想像する範囲とか自由度は全く違う。踊るように喋ったり、喋るように踊ったり、その可能性を探ってみましょう。
定員:20 名程度
<参加条件>なし。どなたでもお気軽に!

⑦表現の引き出しを増やそう!マイム編 21日(水)大熊隆太郎
お芝居の中でパントマイムを使うと広がる表現の可能性について体験してみましょう。
定員:20 名程度
<参加条件>なし。どなたでもお気軽に!

会場:8月6~9日 アプラ高石[高石市綾園1丁目9番1号]
   8月13日・20日・21日 茨木市市民総合センター(クリエイトセンター)[茨木市駅前四丁目6番16号]
参加費:無料    
対象:中学生・高校生
お問合せ:tap3.ws@gmail.com / 090-8503-1004
助成 子どもゆめ基金   主催 合同会社stamp

プロフィール>>
■はせなかりえ
役者。明石、神戸を拠点に活動。町と人とアートをつなぐ小劇場 町劇Akashi bb代表。県立高校非常勤講師。「劇団ソラシード」「即興チーム インプロトイボックス」「児童劇団 ブレスa Bub」主宰。演劇を使ったコミュニケーションの授業「学校へ行こう!」やちょっと素敵な場所と人とコラボする演劇「町中劇場」などのプロジェクトを実施している。

■大熊ねこ
俳優。京都・大阪を拠点に活動する劇団「遊劇体」所属。2006年より子どもや青少年対象の演劇の手法を活かしたワークショップ指導に携わり、財団法人生涯学習開発財団認定ワークショップデザイナーを取得。演じることのわくわくを通してヒトを見つめる楽しさを提案して活動中。第9回関西現代演劇俳優賞 女優賞受賞。

■若旦那家康
演劇制作者。公演企画、進行、広報、ブッキングを主としている。コトリ会議に所属しながら突劇金魚やStar Machine Project
などの劇団制作や、野外演劇祭などのちょっと変った企画にも携わっている。

■山口良太
グラフィックデザイナー。独学でデザインを始め、デザイン事務所に勤務したのち、現在はフリー。関西小劇場を中心にチラシのデザインを手がける。最近関わった舞台は、KING&HEAVY、AI・HALL中学高校演劇フェスティバル『アイフェス!!』、劇団エクステ、C,A,ワークス『笑ってよゲロ子ちゃん』など。

■高杉征司
1975年生まれ。広島県出身。同志社大学在学中に演劇を始め、2001年にWANDERING PARTYを旗揚げし、代表を務める。2011年の劇団解散後はフリーで活動。2015年、サファリ・Pを旗揚げ。2017年、合同会社stamp設立。

■石田光羽
宝塚北高校演劇科卒。照明に関わり始めたのは大学卒業後。現在は、公共ホールで照明管理を担当する傍ら、小劇場でのダンスや芝居の照明を請け負っている。最近関わった作品は、コトリ会議『全部あったかいものは』など。

■康本雅子(ダンサー・振付家)
自身のダンス作品を国内外で発表するほか、松尾スズキや白井晃の演劇作品への振付や、ゆず、一青窈、salyuのコンサート、広告やMVの振付など、多方面において活動している。今年は劇団ままごととのコラボレーション作品を静岡と小豆島にて公演。また教育機関でのWSも多数行なっている。

■八木進
役者をしていたのに、何の因果かいつのまにか音響になっていたという不思議。大阪の劇団baghdad cafe’に所属しながら色んな劇団やユニット、イベントなどの音響を担当。芝居に寄り添う音響を常々模索中。最近関わった作品、かのうとおっさん「デンジャラスGeorgeと炎のアスリートたち」。

■志賀亮史
1979年埼玉県生まれ。演出家、百景社主宰。2000年に百景社を旗揚げ。茨城県南を拠点に活動し、日本各地や海外でも上演を行っている。2013年に茨城県土浦市にアトリエを構えてからは、自身の作品以外にも日本各地や海外からの団体を招聘するなど、地域の芸術文化の拠点とするべく、活動している。利賀演劇人コンクール2009優秀演劇人賞(演出)を受賞。

■松本謙一郎
セノグラファー・舞台美術家・大道具スタッフ。東京で王子小劇場スタッフ、舞台美術研究工房六尺堂に参加ののち、現在関西で活動。最近作、メイシアター×壱劇屋「人恋歌〜晶子と鉄幹」、無名劇団「無名稿 侵入者」

■河井朗
演出家。1993年生まれ。2016年京都造形芸術大学舞台芸術学科卒業。個人で演劇作品を発表するカンパニーとしてルサンチカを主宰。それ以外での活動は商業演劇、小劇場にて演出助手や共同演出として参加しつつ自身で東京、京都、大阪を主な場所として活動する。

■山口茜
劇作家、演出家。第10回OMS戯曲賞大賞、若手演出家コンクール2006最優秀賞、文化庁芸術祭新人賞、利賀演劇人コンクール優秀演出家賞一席受賞。2007年から2009年まで文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてフィンランドに滞在。2016年よりセゾン文化財団シニアフェロー。

■野村眞人
京都大学文学部美学美術史学科休学中。演出家。劇団速度代表。あるメディアをべつのメディアにずらすための制度を演劇だと考え、作品を制作している。「死」を演劇において扱い切ること、演劇において新たな「葬式」を創出することがコンセプト。こまばアゴラ演出家コンクール2018 最終上演審査選出、利賀演劇人コンクール2018 観客賞、優秀演出家賞受賞。大森靖子ファンクラブ会員。

■鷲尾華子
京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科・ファッションデザインコース卒業。劇団四季衣裳部に入社。様々な舞台作品の立ち上げを担当する。独立後HANA DESIGN ROOMを設立。和・洋の衣服の知識とオートクチールの技術を活かし、舞台や式典・広告の衣裳をデザイン制作しながら、自身のブランド「ichiru」も展開している。www.hanadesignroom.com

■大熊隆太郎
1986年生まれ。劇団壱劇屋主宰、演出家、俳優、マイムパフォーマー。高校の演劇部で全国大会に出場し、そのまま劇団を立ち上げる。パントマイムを独自に研究し、不思議な動き・構造を使ったトリッキーな演出を得意とする。京都ロングラン公演「ギア-Gaer-」、ラジオドラマ「STORY FOR TWO」レギュラー出演中。

サファリ・P『怪人二十面相』創作・思考プロセス#2

朴 建雄

○四月の試行錯誤①:美術、音響、台本、動き

  サファリ・Pの創作現場では、演出の山口さんの直感を具体化するため、出演者やスタッフからも積極的にアイデアを出して試行錯誤する。稽古が始まって間もない四月のある日の稽古では、読むためのテクストも動くためのアイデアもまだほとんどない状態だったので、意見交換が主に行われた。日置さんから、美術・衣装等の進捗について共有する時間を作りたいとの提案があり、まずその話になった。美術は檻にしようかと思っていたが、変更。床を上げて、そこに人間や照明や音響を仕込めるようにする。また、音楽については、増田さんにすでに作ってもらった「見世物小屋」のイメージの曲をオープニングに使う。また、音楽を使い、床下を覗いて話を聞いていた人が、その話で話されていた人になってしまったように感じる効果は作れないかという案も出た。

 また、現段階の舞台美術案では、後ろにテントがある。とすると後ろの壁は使えなくなるが、後ろの壁が使えるか使えないかで、出演者の動き方はかなり変わってしまう。床を上げるとその分天井が低くなるが、それに伴って音や動きがどう変わるのかという問題もある。床については、覗き穴が中心に一つ、もしくは床一面に覗き穴のどちらかだろうという話になった。覗き穴に蓋をつけるかは迷い中。いずれにせよ、床の下にもう一つの世界があるということを、観客に想像させたい。実際に下で喋って、客席の後ろ側から音を出してみるなど。下で喋っていることが上で実際に行われることの面白さも狙っていきたい。また、舞台を全面階段にするとどうかという意見も出た。

  音響について。色々なところから流せるようにして、生音からスピーカーの音を混じらせていくのはどうかという提案。山口さんによると、乱歩の小説は、室内と室外で違う音が鳴っているという描写が多い。つまり、音で時間の経過や緊張感を表現している。衣装の話も出た。みんな自分の人生を歩んでるけど、どこかのポイントで二十面相になる、という感じを出したいので、服のデザインもずれてるけど共有してるポイントがある、というのがいいのではないか。抽象的な縦の縞々の服(浴衣)はいいかもしれない。

上演台本についての話。本質的な要素は小説『怪人二十面相』と同じだが、ストーリーラインは別に追わなくてもいいと考えている。言っていることとやっていることのズレ、言葉と見えるものの差の面白さを扱いたい。下からくぐもった声が聞こえる、というイメージがあるが、これは誰かがぱっと話して世界が壊れるのを避けたいからだ。ここで、エンタメ感はどれくらい入れるのか、という話になる。サファリの二十面相では、エンタメ感=ページをめくる手が止まらない、乱歩を読むときの感覚と考えたい。床下の話を聞いて、どうしてそうなった?と思ってもらい、もっともっと知りたくなる状況を作っていく。お客さんの気がゆるむコミカル感もあっていいし、パフォーマーの動きの凄さはわかりやすくエンタメ感が出るはず。

あらためて上演台本の内容について。『怪人二十面相』には、勘違いを利用して罠が二重に仕掛けられているという感じ、つまりわざと推理させる、でもそれが間違っているというミスリードの流れがある。ここの面白さを扱いたいが大きな問題が一つ。それは子ども向けに書かれている言葉が退屈だということ。そのため、色っぽく魅力的な言葉を短編小説から抜き出し、二十面相のストーリーラインを、他の小説の言葉を使って作ろうと考えている。乱歩の語りのうまさはどこから生まれているのか?例えば『D坂の殺人事件』では、トリックというより、人の隠したいところを出してくる。作者乱歩の背景や、二十面相の素性よりはトリックに着目したほうがいいかもしれない。例えば、音でトリックを作るとしたらどうなるか。台詞は下から聞こえているが、他の場所から本人が出てくるのはどうか。佐々木さんがそれをやるのはいい。声、存在感で際立つので。観客一人一ヘッドホンはどうか。つけ外しのアトラクション感は不要。実験的にしたいわけではない。作品全体のまとめ方としては、そんなに大きくなくていいので最終的にもう一個どんでん返したい。地下室と屋根裏部屋の構造で、上演時間1時間で作りたい。

ここまで頭で考え続けて煮詰まったので、身体を動かしてみることにする。現段階で少しだけあるテクストを、1音ごとに区切って、割り台詞で読んだ。そうするとどうしても意味、台詞に聞こえてしまう。ではそうならないようにと音階をバラしてみると、地点(という劇団)っぽくなってしまう。台詞を切って言うだけでは面白くならない。いまの狙いは、みんなで一人の人がしゃべっているようにすることで、言葉から意味を剥がすことではない。高杉さんから、バラバラな音が、「この物語は二十の顔をもつ不思議な盗賊の話」という最後のフレーズにつながっていくのはどうかという提案があり、試してみる。あまりうまくいかない。台詞を意味のかたまりごとにわけて、間に音を挟んでみる。これもあまりうまくいかない。変に感情を込めることなくおもしろく台詞を言うというのは本当に難しい。

  ダンスを作ってみる。床に穴があると想定して、穴に向かってどう踊るか、一人ふたつネタをつくることにした。できたらまずはそれぞれの動きを共有。穴から光が漏れている感じを出すため、稽古場を暗くしてスマホの明かりをつけてみる。ここでは踊るというより、下から出ている光と戯れている感じがほしいとのこと。地面に平行に、腕の力だけでスライドして回転する動きができた。かなりおもしろいが、考案者の達矢さんによると、地面でスライドするのは衣装と床にかなり影響されるらしい。摩擦が大きいとスライドする動きが大変なようだ。この日の稽古はこれで終わりになった。

 

○四月の試行錯誤②:舞台への出入りと佇まい

  四月のまた別の日。ひとまず以前できたダンスをベースに、広げてみる。面白い脱線があるかもしれない。早い動きがもっとあっていいとの意見があり、緩急をもっとつけてみる。人の穴に移動してもいい、人のいない穴があってもいいと制約を緩くして動きの可能性を探っていく。ギリギリまで同じ動きのように見えて違った!という瞬間はおもしろいという発見があった。動き疲れた出演者たちは少し脱線。今回出演者は靴を履くのだろうか?裸足だと、コンテンポラリーダンスっぽくない?という謎のツッコミが多い。一方、演出家はひたすらテクストを書いている。乱歩の短編集から、気になる言葉をとにかく抜き出してエクセル(二十面相の要素が縦軸、短編の題名が横軸)に入れ、共通する要素を探っている。演出家も出演者も、とにかくなにか土台を作るために必死だ。

 短編から少しもってきたテクストを使ってみる。下でしゃべったことが上で実現されることの面白さをはっきり出したいが、抜粋してきた「遠藤が死んだ」という話と二十面相の説明の描写を接続するのは難しい。また、床下に横たわって声を出すと、横たわってる人の声だとすぐわかってしまう。どうにかならないかと筒や布を口に当てて台詞を言ってみると、確かに響き方が変わる。下に横たわってマスクするのがいいかもしれない。さて、床下にどう行くのか。もぐったなとは思われたくないが、どんどん床下を活用したい。ここで問題になったのが、誰かがいなくなったことに対する反応に、演技の余地ができてしまうこと。いかにもな死体の第一発見者は演じてほしくない。日置さんはどこにいても身体がニュートラルで演技っぽくないが、そういう佇まいがいいとのこと。

 舞台上への出入りの方法、舞台上でどういう佇まいでいるのかを決めたい。そこが決まれば楽になる。出演者になにか役をやってもらうのは違う。というのも、全員が二十面相なので、個々人に役をふれないから。演じてるのでなくたまたまやってるだけ、という感じがほしくて、舞台を通じてこの人はこの役というようにはしたくない。芦谷さんから意見が出る。こういうトリックなんで!という説明を小説がしてくる感じみたいに、こういう役なんで!という説明を演劇がする感じにはできないだろうか。もちろん、ヒゲをつけたりして「こうですよ!」と見せる方法はありきたりなのでやりたくないが……。舞台への出入りについて、暗転以外でリセットする方法はなにがあるだろうか?次のシーンが始まる立ち位置=前のシーンの終わりの立ち位置という流れは『悪童日記』でよくやった。また、両脇に椅子を置いて、舞台袖を作らない演出は昔すごく流行った。しかしそういう方法でなく、立ち方や身体の緊張・弛緩で、キャラの変化を示せないかだろうか。会話劇を作るんじゃなくて、絵として見せるという形で作りたい。

  上記の通り、四月は完全に試行錯誤の段階だった。結果的には採用されないアイデアも数多いが、ここで妥協せず納得いくものを追求することで、作品の完成度は増していく。テクストと美術がより具体化した五月の稽古については、また次回に書くこととする。

現代演劇レトロスペクティヴ
トリコ・A『ここからは遠い国』 出演者オーディション

トリコ・Aが2019年12月に上演する、現代演劇レトロスペクティヴ『ここからは遠い国』の出演者を募集します! 

(以下、アイホールH.Pより抜粋)
演出の山口茜さんは、「トリコ・A」「サファリ・P」で独創性の高い舞台作品を発表、「第10回OMS戯曲賞大賞」「第67回文化庁芸術祭新人賞」「利賀演劇人コンクール2015 優秀演出家賞」など高い評価を得ています。今回、岩崎正裕(劇団太陽族)の初期代表作『ここからは遠い国』を新演出で上演するにあたり、出演者オーディションを行います。


年齢や性別の大まかな指定はありますが、基本的には私たちと一緒に作品を創っていただけるか、という基準で選びたいと思います。太っている、痩せている、ということから始まる身体的な特徴については一切問いません。演じることが好きで、自分を信じることのできる方のご応募をお待ちしています。

山口茜

 

★オーディション概要

実技と面談で、出演者2名を決定します。

募集キャスト:

日向・・・主人公の実家の工務店でアルバイトをする学生
別所ユキ・・・主人公の妹(大学生)の演劇サークル仲間
応募条件:

○18才以上(高校生不可)。
○稽古、リハーサル、本番に参加できる人。
 [稽古]2019年10月下旬以降を予定(応相談)。
         平日10時~17時。本番直前は土日祝の稽古が入る場合があります。
     京都市内およびアイホール。
      [リハーサル・本番]2019年12月18日(水)~22日(日)
○チケットノルマはありませんが、公演宣伝の協力をいただける人。
○出演料(交通費等の経費を含む)は相談のうえ、お支払いします。

オーディション
日程:

【1】2019年9月4日(水) 10:00~12:00
【2】2019年9月4日(水) 13:00~15:00 
【3】2019年9月7日(土) 13:00~15:00     
※応募時に第1希望と第2希望の日程をお知らせください。
※8/30(金)中に参加日程をメールでご連絡します。

オーディション
会場:

アイホール カルチャールーム
〒664-0846 兵庫県伊丹市伊丹2-4-1

応募方法:

次項①~⑨を記入し、メールにてご応募ください。
 ①氏名(ふりがな)
 ②生年月日・年齢
 ③住所
 ④電話番号
 ⑤所属(ある場合)
 ⑥舞台経験のある場合は主な出演歴
 ⑦これまでに観た印象に残っている演劇作品
 ⑧オーディション日程の第1希望と第2希望
 ⑨顔写真(添付)

※①~⑧はこちら(Word)に入力し⑨と一緒にメール添付も可。

応募先:

アイホール info@aihall.com

※メール件名に「トリコ・A オーディション応募」を明記のこと。
※2日以内に、アイホールから「応募番号」を記載した【受付完了メール】を送信しますので、info@aihall.comからのメール受信設定をお願いします。応募後、3日経っても返信がない場合は、お手数ですがお電話でお問合せください。

応募締切:

2019年8月28日(水) 22:00必着
※22:00以降のタイムスタンプがついた応募は受付しませんのでご注意ください。

結果お知らせ:

9月9日(月)夕方
※出演決定者の「応募番号」をアイホールWEBサイトに掲載。

 

 

★公演概要

現代演劇レトロスペクティヴ
トリコ・A『ここからは遠い国』

作|岩崎正裕    演出|山口茜
日程|2019年12月18日(水)~22日(日)
   仕込・リハーサル/12月18日(水)・19日(木)
   本番/12月20日(金)~22日(日)(計5回)
会場|アイホール
出演|
岡田菜見(fullsize)
早織
佐々木ヤス子(サファリ・P)
神藤恭平(DanieLonely )
菅一馬
高杉征司(サファリ・P) 
中筋捺喜(うさぎの喘ギ)
村木よし子(劇団☆新感線)
や乃えいじ(PM/飛ぶ教室)
【50音順】

★『ここからは遠い国』について

第4回OMS戯曲賞受賞作。1996年「199Q太陽族(現・劇団太陽族)」にて初演。
95年に日本を震撼させた「オウム真理教事件」をモチーフに、宗教団体の信徒たちの心理に目を向け、20世紀末の日本に漂う不安感を描くとともに、家族のつながり、社会との関わり、本当のしあわせ、生きる意味といった普遍的な問いを投げかける作品。
■戯曲所収
「OMS戯曲賞 Vol.④」(発行・扇町ミュージアムスクエア)
八時半通信別冊「LEAF vol.3」
「虚空文庫(戯曲ダウンロードサイト)OMS戯曲賞受賞作家のページ

 

★現代演劇レトロスペクティヴ

1960年代以降の、時代を画した現代演劇作品を、関西を中心に活躍する演劇人によって上演、再検証する企画。現代演劇の歴史を俯瞰し、時代に左右されない普遍性を見出すとともに、これからの新たな演劇表現の可能性を探る企画。

 

★お問合せ
アイホール  TEL:072-782-2000 
メール:info@aihall.com 
※9:00~22:00・火曜休館


制作|合同会社stamp
企画・製作|伊丹市立演劇ホール
主催|公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団/伊丹市

助成|
 文化庁芸術文化振興費補助金
(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

『怪人二十面相』創作・思考プロセス#1

朴 建雄

○『怪人二十面相』、そして江戸川乱歩について

 江戸川乱歩の『怪人二十面相』と聞いて何を思い浮かべるだろうか。サファリ・Pで『怪人二十面相』をやると聞いたときの私は、乱歩の短編集は読んだことがあり、この作品もタイトルは知っているけれども、具体的にどういう話なのかはよくわからないという状態だった。二十面相という怪盗が名探偵の明智と勝負するというぼんやりとしたイメージだけがある。筆者もタイトルも知っているけれども実際どういう話か知らないというのは、古典にはよくあることかもしれない。例えば、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』やドストエフスキーの『罪と罰』等々。乱歩の受容は世代によってかなり違うようで、サファリの山口さんや高杉さんは昔読んでワクワクした記憶がはっきり残っていると言っていた。位置付けとしては、二十代後半の私世代が小学校時代に読んだ『かいけつゾロリ』や『ズッコケ三人組』シリーズに近いのだろうか。ただ、乱歩は児童文学者ではないという点が違う。彼は元々大人向けの小説の書き手だった。

 

『怪人二十面相』が書かれた経緯を確認してみよう。光文社『江戸川乱歩全集 第28巻 探偵小説四十年(上)』によると、少年倶楽部の編集者から熱烈な依頼があり、依頼自体は前々からもあったことだしなんとなく、という流れだったようだ。題材がなくなって行き詰まるという点では、以前サファリが『財産没収』で取り組んだ作家、テネシー・ウィリアムズに似ているともいえる。テネシーは作家としての成功を収めた後も書き続けたが、同じモチーフの戯曲ばかり書いてマンネリに陥っていると批判され、アルコールと薬物に溺れた悲惨な後半生を送った。探偵小説作家にとって、トリックがマンネリになってしまうのが致命的なのは明らかだ。乱歩の題材が尽きるサイクルはテネシーよりもっと早かった。彼は数年単位ですぐに行き詰っては放浪し、執筆を再開することを繰り返した。推理小説のトリックのネタがなくなると幻想・怪奇小説へ、幻想・怪奇小説の題材が尽きると少年向け小説へと乱歩の執筆ジャンルは変わっていった。乱歩自身、以下のように述懐している。

 

「私はなんでも初めよし後悪し、竜頭蛇尾の性格で、昔やった職業でも、入社そうそうは大いに好評を博するのだが、慣れるにしたがって、駄目になってしまう。飽き性というのであろう。小説でも同じことで、大した苦労もせず、処女作が好評を博して、初期は甚だ好調であったが、すぐに行きつまり、その転換に、やけくそで大部数発行の娯楽雑誌に書いてみると、これがまた大当り、しかしそれも結局は竜頭蛇尾で、このころは大人ものがそれほどでなくなっていたので、又々転換という心境であったかもしれない。ところが、この少年ものの第一作がまた、例によって非常な好評を博したのである」

 

〇演出家の思考

ちなみに、演目が『怪人二十面相』になった理由は、演出の山口さんの勘だった。他にも色々と案は出ていたので、これに決まった時は正直かなり意外だった。今までの作品とはかなりテクストの性質が違うように思えたからだ。これまでのテクストは、『財産没収』にしろ『悪童日記』にしろ書き手の生い立ちを反映したもので、恐ろしいまでの情念が込められていた。それに比べて『怪人二十面相』はいかにも軽いように思える。今回始めて読んでみて、わかりやすい悪党と正義の味方という区分、現実には不可能としか思えない子供騙しなトリックのオンパレードにいちいち心の中でつっこんでしまった。

 

4月始めに、演出の山口さんから考えていることを聞いた。『怪人二十面相』から出てくる言葉は、「わくわくする」「見てみたい」ではなく、「虚をつかれる」「はっとする」だという。この作品では時代と社会の空気が犯人を作り、オウム真理教の事件がそうであったように、周りの忖度の結果、首謀者の望み以上のことになってしまうという感覚がある。その意味で『怪人二十面相』にあるモチーフは、金持ちをやっつけたいというものだ。この小説は表面的には単純な勧善懲悪の話に見えるが、江戸川乱歩の他の小説は勧善懲悪ではない。この小説では「子ども向け」という立ち位置的にそう見せかけているに過ぎない。

 

「怪人二十面相」は大衆の結託によってできる実体がない存在だ。本部のない組織はないので、無理はあるが、「怪人二十面相」は大衆の欲望の具現化として、その都度その都度金持ちを連携して懲らしめる。1930年代当時の日本は金融恐慌のただなかで、金持ちと庶民の格差が大きかった。それを鮮やかに飛び越える痛快さがこの作品にはある。ただ、ふつうに読めば読者は二十面相には肩入れせず、明智に感情移入する。大衆が迎合するものを持っている一方で、二十面相はジタバタする。明智を立てるために、彼のやることは思い通りにはいかない。技を掛け合うが、ちょっと明智が上という感じになってしまう。もしかすると、明智のほうが二十面相より面白いかもしれない。明智は二十面相よりずっとクールな感じで、みんなの憧れのヒーローだ。変装したり潜入したり、技は二十面相と同じだが、ジタバタはしない。また、小林少年は、明智と奥さんの家に住んでいるが、実際のところ子どもではない。彼は小型の明智で、読み手の子供が感情移入するために存在している。しかし、閉じ込められて「ひとねむり」するように、常人ではない。さて、この小説、どうすれば面白い舞台にできるのだろうか。

 

〇死と欲望という通底音

今までのテクストと違う、と書いたが、『怪人二十面相』単体にこだわらず、江戸川乱歩がどういう書き手であったのかに注目すると、サファリのこれまでの作品との連関が透けて見えてくる。サファリの作品に共通するモチーフを考えてみよう。まずもってそれは死と欲望だ。より具体的に言えば、迫りくる死への恐怖とそれに拮抗する力としての性欲である。『財産没収』と『悪童日記』どちらのテクストにも、登場人物たちを取り巻く死と、愛にも暴力にもなりうる混沌としたエネルギーが潜んでいる。私は、この死と欲望がサファリの上演のモチーフになっていると考えている。『財産没収』のウィリーは、姉の死に憑りつかれ、妄想の中で姉と一体化して亡霊のようにさまよう。『悪童日記』の双子は自分たちを押しつぶそうとする戦争の死と暴力に抗って、愛されたいという心を引きちぎって無関心を自分たちに強要し、身体を傷つけて痛みに無感覚になろうとする。

 

大多数の探偵小説は殺人事件を扱う。その点で死と欲望というテーマが常にそこにある文学ジャンルだと言える。しかし『怪人二十面相』は子ども向けなので、「二十面相は血を見るのが嫌い」という設定になっており、殺人は起こらない。ところで、探偵小説とは、どういう小説なのだろうか。それは、秘密を作り、暴く物語のことだ。小此木啓吾『秘密の心理』によれば、サディズムとは秘密を暴こうとする欲望であり、マゾヒズムとは、秘密を暴かれたいという欲望である。山口さんによれば、乱歩のテーマはSMで、人に見られてはいけないものを覗き見する興奮だという。彼女は乱歩の小説に見られたいのに見られたくないという欲望があるとも語っていたが、これは言い換えれば、この完璧なトリックを見せたい、だが見せると悪事が露見し、捕まってしまうという犯罪者の葛藤でもある。探偵小説はその歪な欲望を合法的に見せられるシステムだ。心の中に燻っている暴力や性欲といった混沌としたエネルギーを「文学」というオブラートに包んで吐き出すための発明とも言える。

 

〇自己療養する子どもたち

主要な登場人物が子どもであるという点も、これまでのサファリの作品に共通している。なぜ子どもなのか。それは、作者が自己形成を演じなおすために書かれたテクストだからだ。人間は子どものときに接した他者からできている。テネシー・ウィリアムズの『財産没収』の姉妹の関係、そしてウィリーとトムの関係は、明らかにテネシーの実際の姉ローズと彼自身との関係を反映している。アゴタ・クリストフは自伝『文盲』で、兄と過ごした戦時中の子ども時代の思い出の断片から『悪童日記』を書いたと記している。

 

人間を形作る他者は人間に限らない。乱歩の場合、それは小学生の時に読んだ黒岩涙香の翻案ものの怪奇探偵小説『幽霊塔』や、菊池幽芳の探偵小説『秘中の秘』だった。『財産没収』も『悪童日記』も『怪人二十面相』も、自分は何者なのかを書き手が問い、そういう自分がどう形成されたのかをたどるために子供時代に戻り、それを演じなおすために書かれているのではないだろうか。『江戸川乱歩全集 第30巻 わが夢と真実』所収の「わが青春記」と題したエッセイに乱歩はこう書いている。

 

「すべての物の考え方がだれとも一致しなかった。しかし、孤独に徹する勇気もなく、犯罪者にもなれず、自殺するほどの強い情熱もなく、結局、偽善的(仮面的)に世間と交わって行くほかはなかった。(中略)しかし、今もって私のほんとうの心持でないもので生活している事に変りはない。小説にさえも私はほんとうのことを(意識的には)ほとんど書いていない。」

 

「際立った青春期を持たなかったと同時に、私は際立って大人にもならなかった。間もなく還暦というこの年になっても、精神的には未成熟な子供のような所がある。振り返って見ると、私はいつも子供であったし、今も子供である。もし大人らしい所があるとすれば、すべて社会生活を生きて行くための「仮面」と「つけやきば」にすぎない。」

 

これらの文章を読むと、小説を書くという行為は、乱歩にとっては自分の「物の考え方」を反映した「仮面」を作ることだったように思えてくる。

 

また、「忘れられない文章」という以下のようなエッセイもある。「青年時代から現在までも、最も深く感銘しているのはエドガー・アラン・ポーの次の言葉である。「この世の現実は、私には幻――単なる幻としか感じられない。これに反して、夢の世界の怪しい想念は、私の生命の糧であるばかりか、今や私にとっての全実在そのものである」近ごろの作家ではイギリスのウォーター・デ・ラ・メイアの次の言葉が、これを継承している。「わが望みはいわゆるリアリズムの世界から逸脱するにある。空想的経験こそは現実の経験に比して、さらに一層リアルである」私は色紙や短冊に何か書けといわれると、これらの言葉をもっと短くして「うつし世は夢、よるの夢こそまこと」と書きつけることにしている。」

 

 ほかの誰とも違う存在、現実世界にいられない人間は、それでも生きていくためにそれぞれのわざを使って自分のための世界を作る。そういう人間のことを芸術家と私は呼びたい。「芸」「術」という言葉はふたつとも「わざ」という意味だ。そして「芸」には「植える」、「種をまく」という意味もある。自分が生きるためのわざが、他者の体や心に何かを植える、そこに芸術の喜びがある。

 

山口さんが敬愛する村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』に、「書くことは常に自己療養の試みに過ぎない」という言葉がある。探偵小説や怪奇小説を書くことは、乱歩にとって自分の欲望に向き合うための「自己療養の試み」だったのだろう。サファリで扱われる作家たち、そして山口茜という劇作家は、みな「自己療養」のため、他者に理解されない孤独の中で気が狂ってしまわないように、生きるための切実な方法として書いている。彼・彼女らはそこで生きていくための巣を言葉で編む。そしてその自己療養のありようを最もまざまざと見て取ることができる、乱歩の作家としてのキャリアの結節点である小説『陰獣』が、今サファリの『怪人二十面相』創作において大きな位置を占めはじめた。この小説には、秘密を作り、暴くこと、死と性欲、そして作家乱歩その人の姿がはっきりと書き込まれている。子どもとしての面が強い乱歩が現れている『怪人二十面相』と、大人としての面が強い乱歩が現れている『陰獣』を突き合わせ、どう接合するのかが今の稽古場の課題である。それは、乱歩の小説に通底する「秘密を作りたい、そしてそれを暴き暴かれたい」という欲望にどう向き合うのかということでもある。

 

今回は導入として『怪人二十面相』をめぐる書き手と読み手について概観したが、次回以降は、『陰獣』を紹介しながら稽古場で起きたこととそれに伴う思考プロセスを詳述していく。

サファリ・P 第6回公演『怪人二十面相』チケット発売開始!

 サファリ・P 2年振りの新作『怪人二十面相』のチケットが2019年5月22日、ついに発売となりました!

 その本当の顔は誰も知らない大盗賊「怪人二十面相」。予告状を送りつけ、厳重な警備をかいくぐり颯爽とお目当ての品を盗み出すそのやり口は、大胆不敵にして快刀乱麻! それはそれは痛快なのですが、「誰もその本当の顔を知らない」ということは、彼が彼であることを証明できないのであって、捕まえても捕まえても「あっしみたいな者があの二十面相だとでもお思いで?」と、いつだって別人なのです。無敵なのです。
 無敵の代償は圧倒的な孤独なのではないか? といらぬ心配をしてしまうのですが、そんな凡人の憶測などゆうに飛び越えて、巨人の肩の上から遥か遠くを見晴るかす。
 作曲家の増田真結氏を迎え、「光と音」、「身体と音」で織り成す、全く新しい『怪人二十面相』にご期待ください!

◉こちらは今年4月からの本稽古に先駆けて行われたプレ稽古の様子をまとめた動画です。
 本番までのつなぎにお楽しみください。
2018年5月11〜17日@森下スタジオ

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佐々木ヤス子 サファリ・P入団のお知らせ


撮影:清水俊洋

 サファリ・P 第4回公演『財産没収(再々演)』、第5回公演『悪童日記(再演)』に出演した佐々木ヤス子さんがサファリ・Pに入団することとなりました。6月の『悪童日記』コソボ公演、8月の第6回公演『怪人二十面相』、10月の『悪童日記』瀬戸内国際芸術祭2019参加など今後のサファリ作品への出演も軒並み決まっていたのですが、いざ入団となると我々劇団員も感慨深いものがあります。技術もやる気も負けん気も人一倍の彼女の活躍にご期待くださいませ。


◉佐々木ヤス子コメント

 私にとってサファリ・Pは、夢を語れる勇猛さと、それを実現させるための堅実さ、(そして筋力トレーニングへのストイックさ)を併せ持つ劇団であり、強く心惹かれ、この度入団をお願いしました。
 今後はサファリ・Pの一員として、いつかサファリ・Pが世界の演劇シーンを牽引していけるような劇団になるために頑張って参ります。(そして理想の筋肉を手に入れてみせます。)
 どうぞ宜しくお願い致します。

「やってみる演劇 2019」始まりました!

 合同会社stampが公益財団法人茨木市文化振興財団と組んでお届けするワークショップ「やってみる演劇」の第三弾がついに始まりました。今回もいずれの講座も早い段階からキャンセル待ちとなり、茨木に浸透してきたな、という予感が漂っております。

 今回は、脚本講座二つと俳優講座の計三講座が並走しています。どの講座も参加者のみなさんのやる気がみなぎっており、講師陣も大そう刺激をいただいております。
 何度も参加していただいている方、新規の方、それぞれがいいバランスでブレンドされていて、このままこの事業も演劇もどんどん茨木市に浸透していきそうだなあと実感しています。
 俳優講座では最終日の9月14日にミニ発表会を予定しています。今後もこの事業を続けていくつもりなので、気になる方は是非発表を観にいらしてください。

『悪童日記』コソボ公演【クラウドファンディング】が始まりました!

 サファリP 第5回公演では、2017年に初演し好評を得たアゴタ・クリストフ作『悪童日記』を2019年2月~3月に大阪・八尾、横浜、京都にて再演しました。この一連のツアーは各界から身に余る評価を頂いたのですが、国内での評判にとどまらず、この作品が縁でコソボ共和国プリシュティナで開催されるアートフェスティバル第7回FEMARTフェスティバルから参加招待を受けることとなりました。

 私たちは、今まであまりなじみのなかったコソボという国について調べ、大使館の方のお話なども伺い、先方の担当者とも何度もやり取りを重ねてきました。そしてアゴタ・クリストフ自身が体験し、この作品で描かれている分断のモチーフとなったハンガリー紛争のすぐそばの国、そしてほんの10数年前に国が分断されて独立して生まれた新しい国で、この演目を上演できるというチャンスに運命的なつながりを感じました。
 先方の熱い思いと、日本の様々な方の支援を受けて、サファリ・Pはフェスティバルの参加を決めました。まだ設立されて間もない若い国の勢いが、サファリ・Pのそれと似通っていました。これを逃せば、今後コソボの方と関わることはないでしょう。私たちはこの機会を逃すわけにはいきません。

 しかし演劇を上演するには、たくさんのお金が必要です。フェスティバル側は、非常に魅力的な条件を提示してくださっていますが、コソボとの物価の違い(コソボ共和国の平均月収は3万円程度)もあり、必要な経費をまかなうことは出来ません。すべて自腹でまかなうことになってもいい、という覚悟ではいるものの、コソボ共和国という国との付き合いを、1回きりのことで終わらせたくありません。今回のご縁が無ければ、日本人の劇団がコソボという国で公演を行うということは当分無いかもしれません。今回つながった細い糸を、これから先も持続可能な交流へと広げていきたいと考えています。

 サファリ・Pというカンパニーが、外国でのフェスティバルへの参加や、国内外での外国人アーティストとの共同創作等を行いながら、息長く活動を続けていくためには、必要経費を何らかの形でまかなう必要があると考えました。私たちは現在各種助成金の申請など自己資金の確保に奔走しています。その結果左右されること無く、今回のプロジェクトを成功させたいと考え、この様な形で広く支援を募ることとなりました。もちろん助成金や自己資金の獲得状況によって、目標金額の設定を変更することを予定しています。

 私たちは、このフェスティバルに参加することで、今後観客の皆さんに多くを還元することができると確信しています。ぜひ、ご支援をよろしくお願いします。


◉ご支援いただける方はこちらよりお願いいたします。
(各界からの応援メッセージや我々の想いが掲載してあります。それをお読みいただくだけでも嬉しいです)

 

「やってみる演劇 2019」 予約受付開始!

 本日4月2日 9:00〜 「やってみる演劇 2019」の予約受付を開始いたしました!

 毎回、募集がかかるとすぐに定員に到達し、キャンセル待ちになる合同会社stampの人気企画「やってみる演劇」。今年もやります。しかも今まで以上に充実の内容でお届けします。
 関連企画も合わせると、講師は四人。脚本編では「山岡徳貴子」さんと「大内卓」さんにご登場いただきます! ワクワクが止まらないラインナップ! 実力派で個性豊かなお二人のワークをご堪能ください。俳優編は高杉征司、関連講座「脚本を読む会」は山口茜と合同会社stampのメンバーがナビゲートします。

 売り切れ必至のこの企画。早めのご予約をお勧めします。そして講師陣一同、みなさんのお申し込みをお待ちしております!

ワークショップ詳細・お申し込みはこちら

トリコ・A 12月公演に向けた読み合わせ稽古②

 3月27日と4月1日それぞれ午前と午後の部を開催しまして、合計四区分、述べ40名以上の俳優さんにお集まりいただきました。みなさん、お忙しい中お力をお貸しいただきありがとうございました!

 おかげさまで心から「やってよかった」と思える成果がありました。生身の俳優が読むことで立体的に立ち上がる戯曲、色んな俳優に色んな役をやってもらうことで見えてきた発見、そして、読み合わせが終わったあとで行った振り返り。この振り返りで、読んだ感想を交換したのですが、やはりそれぞれのバックボーンや演劇観があるのであって、出てくる意見も千差万別。同じ情報を受け取っても全然違う解釈になることは珍しいことではない。思い込みや頑なさを取っ払って、みなさんのご意見に耳を傾けると、人の多様性と台本の可能性が見えてくる。

 本格的に稽古が始まるのは秋だけど、時々こうやってみなさんのお力をお借りして作品の骨格を創っていきたい。なんの台本かって? 情報公開をお待ちください。